煌めくダイヤモンドを纏う、スネークモチーフのブローチです。
一際目を引く大粒のオールドマインカットダイヤモンドを筆頭に、
オールドヨーロピアンカット、ローズカットの、三種の異なる輝きを
見せるダイヤモンドが、鱗のごとくびっしりと全身を覆っています。

頭部に戴くのは、濃く鮮やかなエメラルド。
モチーフの意味"永遠の愛"を込めて、アルバート公が
ヴィクトリア女王に贈った蛇の婚約指輪にも、女王の誕生石である
エメラルドがあしらわれていました。

堂々とした身体をゆっくりとくねらせ、燃えるようなルビーの瞳で
じっとこちらを見据える姿にも、まさに王と呼ぶに相応しい
風格が溢れています。

約3mmの厚みを持つシルバーが、ダイヤモンドの輝きを強調しながら、
蛇のどっしりとした体つきや立体感を巧みに表現。
裏側にはゴールドが貼り合わされ、ダイヤモンド一石一石に合わせ
美しい鱗様の窓が開けられています。

ヴィクトリア女王に倣い挙って作られたスネークジュエリーの中でも、
抜きん出た存在であることがうかがえます。


年代　　1800年代中期〜後期頃
国　　　イギリス
素材　　ダイヤモンド エメラルド（鑑別書有） ルビー
             ゴールド シルバー
サイズ　約3.5cm×2.8cm

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