20世紀初頭頃製、パールのネックレスです。
直径2ミリ〜4ミルほどのパールが、クラスプ付近から
トップに向け徐々にサイズアップするグラデーション
スタイルで連なっています。

柔らかな艶を湛えたパールは、大きさだけでなく一つ
一つ形も異なります。
あるものは真円に近く、またあるものは片側がほぼ平らで
あったりと、バラエティーに富んでいます。
そしてホワイト、クリーム、グレーと色合いも様々で、
微妙な光沢の具合も加わると、さらに深く複雑な表情を
見せるのです。

クラスプ部分には一石のアクアマリンと、二十石の
ダイヤモンドがあしらわれています。
約7ミリ×5ミリのオーバルシェイプ、鮮やかな水色の
アクアマリンをオールドヨーロピアンカットやシングル
カットのダイヤモンドが取り巻き、プラチナの白色に
引き立てられた輝きが大変洗練された印象です。

裏側に用いたゴールドやレースのような透かし模様の
台座、かちりと小さな音を鳴らししっかりと留まる
差し込み型のパーツ等、そのデザインとつくりの良さは
クラスプ単体を一つのジュエリーと呼んでも差支えが
ないほどかもしれません。

クラスプのクオリティーから見ても、合わせたパールの
質の高さ、ひいてはこの時代のパールという存在が
いかに貴重なものであったかが分かります。

年代　　1910年頃
国　　　イギリス
素材　　パール ダイヤモンド アクアマリン ゴールド プラチナ
サイズ　長さ約42cm

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