19世紀のシェルカメオを使用したリングです。
モチーフとして描かれているのは、髪にあしらわれた葡萄の
果実や葉から、ローマ神話の酒神の巫女、バッカンテと
推測されます。
優し気な目元に、すっと通った鼻筋も美しい横顔。
首筋にふわりと落ちる、幾筋かのカールした巻き毛も大変
丁寧に表現されています。
特に目にを引くのが、こんもりと盛り上がる髪と葡萄飾りの
部分です。
貝の自然な形状を巧みに利用することで、シェルカメオでは
あまり目にすることがない程の立体感を生み出しています。
フレームとリング部分は、20世紀に入り作られた
ヴィンテージ品です。
ボリュームのあるシルバー、強い光沢を持つマルカジットと
エレガントなシェルカメオとの組み合わせからは、異なる時代や
雰囲気をミックスさせた作品ならではの個性と面白みが
感じられます。
形状の都合により正確なリングサイズを計測しかねますが、
着用感は15〜16号程度となります。
年代 1800年代中期〜後期頃(シェルカメオ)
国 イタリア
素材 シェル シルバー マルカジット
サイズ 15〜16号程度
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