MIRIAM HASKELL パープルガラス パール八連 ネックレス

ミリアムハスケルのネックレスです。
八連のバロックパールに大ぶりなクラスプがあしらわれて
います。

ハスケルジュエリーの代名詞ともされる「パール」が
高品質の「模造真珠」であることは、コスチューム
ジュエリー界では周知の事実といえるでしょう。
ガラスの核に、魚の鱗などから成るパールエッセンスを
幾層にも塗り重ね、天然真珠にも劣らぬ光沢や質感を
見事に再現しています。

同時に様々なサイズ、フォルムを自由に作り出せることが
模造真珠の最大の利点かつ魅力でもあり、本作の八連もの
パールはまさにそれを示しています。

各バロックパールの大きさは10ミリから5ミリほど。縦横比、
歪み具合もそれぞれに異なります。
八連のうち三連は粒が大きめでしょうか。残り五連は
中〜小サイズのものが連なり、全体がグラデーションに
なることで着用時のボリュームがさらに増して見えるのです。

そして圧巻なのは、物理的にも、視覚的にも、これほどの
パールを見事にまとめあげる華やかなクラスプです。
高さ2センチを超える立体感あふれるドーム型の留め具に、
大粒のパープルガラス、濃淡パープル、オーロラ加工の
ラインストーン、メタルの小花、シードパールを敷き詰めた
葉と、大変贅沢な装飾を施しています。

つるんとしたスムースパールを配しているのは、あえて
ネック部分のバロックと印象を変えてのことでしょう。
ラインストーンを留める爪も、王冠風のクラシカルなものと、
金属のギラギラとした輝きを強調したものとが
組み合わされています。
趣の対比、あるいは、オーロラストーンのメタリックな
煌めきとの同一性を考慮したのかもしれません。

パールだけではなく、世界中から各種パーツを取り寄せ、
時には特別に製作し、とことんまで納得のできる完成度を
追求したハスケルのジュエリー。
その姿勢が全体のデザインから一つ一つのパーツに至るまで
貫かれた、非常に優れた作品です。

クラスプ裏に "MIRIAM HASKELL" のサイン。

パールのキズや剥げ、メタルの変色は、経年ゆえの
味わいとしてお楽しみください。

年代  1950年代頃
サイズ ネックレス長さ約41.5cm

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型番 hj22004
販売価格
294,000円(税込)
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