Christian Dior パープル グリーン ラインストーン 三点セット

ヴィンテージディオールのネックレス、イヤリング、ブローチの
セットです。
各アイテムの裏側に1958年製造を示すサインがあります。

刻印の前年、1957年にはディオールブランドの創業主、Christian
Dior が逝去しています。
しかしながらすでにトップメゾンとしてあったディオールは
後任のヘッドデザイナー、Yves Saint Laurent がすぐさま
次なるコレクションラインを発表するなど、創業主亡き後も
ブランドとしての歩を止めることはありませんでした。

ジュエリーにおいても、1950年代、アメリカの Kramer社、
イギリスのMitchel Mear 等ライセンス契約を結ぶ企業、
デザイナーによる素晴らしい作品が数多く製造されています。
とりわけ1957年以降でいえば、ドイツの Henkel & Grosse社は
ディオールにとって最も欠かすことのできない存在と
いえるかもしれません。

1955年よりディオールのジュエリーを手がける同社は
1907年の創立以来高い技術力、デザイン性が数多くのメゾンや
有名顧客に支持され、ディオールとの提携も Christian Dior
自身が強く望んでのことでした。
両社の50年にも及ぶ提携期間は、Henkel & Grosse社が
ディオールの求める高品質の商品を、長期に渡り供給し続ける
能力を保持していたことの証であり、いかに優れたメーカーで
あるかを物語っています。

イヤリングに入る "GERMANY" の刻印から、Henkel & Grosse社製と
考えられる当三点セット。
カラーは濃淡パープル、グリーン、ライトブルー、オーロラ、
メタリック、カットはラウンド、マーキス、ペアー、
Christian Dior がジュエリー制作において特にこだわったことで
知られる素材、ラインストーンで全てが仕上げられています。

ネックレスはトップ中央が最も華やかに、後方へいくほど
モチーフは徐々にストーンの数を抑え、配置も変え連なります。
イヤリングのデザインは、ネックモチーフを一つ取り出したもの。
ブローチにはライトブルーのストーンが見当たらない代わりに、
他の2アイテム以上に際立つ立体感を与えています。

お花のようなモチーフと、パープル、グリーン、ブルー等
少々ユニークな色合わせは、どこか Christian Dior が幼少期を
過ごし、作品を生み出す源泉となっていたフランス、
ノルマンディー地方の家と庭園を思い起こさせます。

今現在ミュージアムとなっているその地に咲くヘリオトロープの
紫の小花、緑の葉。
小さな池、水面にキラキラと反射し輝く光。
かつて Christian Dior が目にしたかもしれない風景を
写し取ったかのごとくジュエリーは、創業主の感性と美学が
後年にも確実に引き継がれ、広がりゆくさまを予見させます。

各アイテムに "1958 Chr.Dior" 、イヤリングに "GERMANY" の刻印。

年代  1958年
サイズ ネックレス長さ約39cm(アジャスター約3cm含む) 
イヤリング約4cm×2.8cm ブローチ約4.8cm×4.3cm

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型番 dj22007
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