ミリアムハスケルのブローチです。

ハスケルジュエリーのデザイナーといえば、ブランドを
全盛期へと導いた FRANK HESS と共に、その後を引き継ぐ
Robert F. Clark の名が知られます。

今作は Robert F. Clark をヘッドデザイナーとして
据えた、1960年代頃の作品と考えられます。

まず目を引くのは、ハスケルの作品ではもちろん、数ある
コスチュームジュエリーの中でもなかなか見かけることのない
圧倒的なサイズとボリューム感です。

縦の長さは約11センチ。
くるくると渦を巻くようにパールを配した大小二つの
サークルモチーフと、間にあしらわれた花や果実、葉の
植物飾り。

バロック、シードとパールの種類、クリアストーンのサイズ、
花を象る素材の組み合わせ等、さまざまな要素にアレンジを
加えながら、こんもりと盛り上がるように
飾り付けられています。

FRANK HESS の独創性と、Robert F. Clark の持つ
洗練された雰囲気との融合が、ハスケルジュエリーの
代名詞ともいえる模造真珠を通し見事に表現された様子は、
ブランドを貫くゆるぎない信念、道筋の現れとも
言えるでしょう。

裏側に「Miriam Haskell」のサイン。

メタルの少々の変色がヴィンテージ特有の趣を
添えています。

年代　　1960年代
サイズ 約11cm×5.8cm

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