フォーリーフクローバーのブローチです。
20世紀初頭頃製と推測します。

それぞれの葉に「信仰・希望・愛情・幸運」の意を与え
四葉のクローバーをラッキーモチーフとする風習は、
元々古くから西欧諸国で培われてきたものです。

アンティークジュエリーでもさまざまな素材や細工により
愛らしい姿が表現される中、今作は一見シンプルながらも、
丁寧に手をかけた痕跡がうかがえます。

各葉は薄く、波うつようなカーブを描くイエローゴールド。
四枚の葉のパーツを別々に作り、端をほんのわずかに重ね
立体感を持たせつつ、裏側から留め合わせています。

ゴールドの表面にはごく細かな凹凸の加工を施し、
うっすらと塗装もかかっているのでしょうか、キラキラと
ラメにも似た輝きを呈しています。

四葉中央の艶やかなパールに合わせ、葉の小さな模様を
ホワイトエナメルで描き込み、清楚な印象もプラス。

地に広がり、風に揺れるクローバーの様子が目に浮かぶほど
写実的でもあり、ジュエリーとしての美しいデザイン性も
兼ね備えた、バランスの良い作品です。

モチーフ上部にはチェーンを通すパーツもついており、
ペンダントヘッドとしてもお使いいただけます。

年代　　1900年代初頭
国　　　アメリカ（推定）
素材　　パール ゴールド
サイズ　 約2.6cm×3cm

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