ブラックとホワイトのコントラストが際立つリングは、
1930〜40年代頃、アールデコ後期の作品と推測されます。
オニキスの陽刻で描かれるのは、漆黒を背に白く浮かび
あがる穏やかな女性の横顔。
絵柄に奥行を与えるために、ボリュームのある髪や
丸みを帯びた頬は厚く、鼻や口元は背景が透けるように
薄く彫り出しています。
楕円型背景の縁に丁寧な面取りがなされていることからも、
彫りに対する細やかな配慮が伝わります。
カメオの配色をなぞりながらも、オニキスのそれとは
異なる光沢を見せるエナメルも、大変美しい仕上がりです。
シャンクにはエナメルだけでなく、上下に幾何学風の
彫りも施されています。
潔いモノトーン、モダンでどこかエキゾチックな香りが
漂う、アールデコの魅力にあふれたジュエリーです。
リング内側に "A14KX" の刻印があります。
年代 1930年〜1940年代頃
国 アメリカ(推定)
素材 オニキス エナメル 14金
サイズ 9.5号
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